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岡崎信用金庫資料館

岡崎信用金庫資料館は、ふるさと岡崎の発展と文化向上のお役に立ちたいと願って昭和57年に開館いたしました。
赤レンガと地元産御影石(花崗岩)を組み合わせた特色ある建物は、本格的なルネッサンス様式を取り入れた建築で、大正6年に旧岡崎銀行本店として建造されました。
日本近代建築の重鎮、鈴木禎次氏の設計によるもので、全国でも有数の貴重な建物として、その保存管理に大きな期待が寄せられています。

資料館のご案内

所在地

〒444-0038 岡崎市伝馬通1-58
TEL:0564-24-2367

Googleマップで所在地を見る (別ウィンドウで開きます)

交通 名鉄本線東岡崎駅 徒歩約10分
名鉄バス篭田公園前下車 徒歩約2分
開館時間 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、1月1日~1月3日、12月31日
入館料 無料

1階は様々な分野の企画展を随時開催しています。また、2階にはわが国や世界の貨幣の展示や江戸時代の両替商の復元など、「お金」にまつわるさまざまな展示コーナーを設け、地元小中学校の社会見学等にも活用いただいています。

資料館のあゆみ

建物の沿革

旧岡崎銀行本店として大正6年に誕生
明治23年に岡崎の有力者によって設立された岡崎銀行(注1)は伝馬通りに新しく本店ビルを建設するにあたり、当地における近代建築の第一人者であった鈴木禎次氏に設計を依頼しました。こうして岡崎銀行本店は、大正6年に誕生しました。

(注1)岡崎銀行は昭和20年に東海銀行(現三菱UFJ銀行)と合併しました。

旧岡崎銀行本店

旧岡崎銀行本店

岡崎商工会議所が地元の拠点として使用
戦災で建物を焼失した岡崎商工会議所が、廃墟同然となっていた旧岡崎銀行本店の建物を買い取り、補修して会議所会館として使用することになりました。昭和25年4月に起工し、同年10月に竣工しました。それ以来、昭和51年まで地元岡崎の経済拠点として使用しました。
岡崎商工会議所の移転を機に当金庫が購入
会議所会館が手狭となり、老朽化も進んだことから、岡崎商工会議所は新所舎を建設し、移転することになりました。旧岡崎銀行本店ビルは取り壊しの運命にありましたが、地域のみなさまから保存の声が高まり、当時、岡崎商工会議所会頭で当金庫会長の服部敏郎が、「この建物は、旧岡崎銀行の本店として誕生し、当地における金融・経済の歴史そのものである。解体するには忍びない。」と、昭和52年に岡崎商工会議所からこの土地・建物を購入しました。

開館当時の岡崎信用金庫資料館

岡崎商工会議所旧会館
起工式の様子(昭和25年)

岡崎信用金庫資料館としてオープン
外観を残しながらも、建物内部を改造して岡崎信用金庫資料館として地元に役立てることになりました。旧岡崎銀行本店の建築当時の姿に復元し、景観を損なわずに建物の維持保存を進めました。外壁保護のために内側から鉄筋コンクリートで固めて補強するとともに、戦災で無くなった角型の尖塔(せんとう)屋根、ルネッサンス式の箱型屋根、煙突等を当時の姿に復元しました。「岡崎信用金庫資料館として地域の文化の発展に少しでも役立てよう」と、一大プロジェクトとして取組み、昭和57年に岡崎信用金庫資料館として甦ることになりました。

岡崎商工会議所旧会館

開館当時の岡崎信用金庫資料館
(昭和57年)

大正時代の名建築として高い評価
昭和57年11月に、社団法人日本建築学会より「姿形がよい」、「すぐれた建築家の設計による」、「地域の歴史をたどるうえで大切である」とのことから、明治・大正・昭和(戦前)の全国13,000棟のなかから建築学的に貴重であると思われる2,000棟の一つに選ばれました。また、平成2年3月に岡崎市から「歴史的建築物として魅力ある岡崎の街並みに大きな役割を果たしている」として、「岡崎市都市景観環境賞」を受賞しました。
国の有形文化財に登録
平成20年3月、国の有形文化財に登録されました(文化財保護法第57条)。岡崎市内では、合資会社八丁味噌(屋号カクキュー)の本社事務所と蔵、本光寺に次いで3番目となりました。

岡崎商工会議所旧会館

登録有形文化財の証明プレート

免震化工事
平成31年2月より約2年にわたり免震化工事が施されました。
免震レトロフィット工法により、建物の外観を損なうことなく耐震性能に優れた建物に生まれ変わりました。
※「免震レトロフィット」とは既存の建物の基礎に免震装置を新たに設け、建物のデザインや機能を損なうことなく地震に対する安全性を確保する補強方法です。現在、様々な歴史的・文化的建造物に採用されている工法です。

岡崎商工会議所旧会館

免震装置

設計者

建築家辰野金吾氏(注1)を師と仰ぐ鈴木禎次氏によって設計されました。鈴木氏は名古屋を拠点として、鶴舞公園の奏楽堂や噴水塔等数多くの作品を残しました。東海の建築の近代化、とりわけ近代都市名古屋の都市景観を作り上げることに大きく貢献しました。

(注1)辰野金吾氏は「わが国の建築界の父」と呼ばれ、レンガ造りの東京駅丸の内本屋(重要文化財)や日本銀行本店本館(重要文化財)など国家を飾る代表的な建物を数多く設計しています。

岡崎二十七曲がり

岡崎には「二十七曲がり」と呼ばれ右に左に何度も折れ曲がる道があり、これは、岡崎を貫く旧東海道でもあります。岡崎信用金庫資料館(旧岡崎銀行本店)は、この街道に面しているところにあります。

岡崎二十七曲がりを拡大 (別ウィンドウで開きます)

(参考文献)
・新編「岡崎市史」建造物 ・新編「岡崎市史」近代 ・岡崎商工会議所百年史
・名古屋工業大学 建築・デザイン工学科河田克博教授所見